概略5・最後の戦争へ

最後の戦争へ

天譴論を言われても賑わう日本人。
東洋の国々の中で唯一、西洋列強と戦い、勝利してきた日本は、昭和に入るころより、中国における権益の問題でアメリカと揉めたり、ソ連を脅威とみなして朝鮮を統治したりした。
当時、日本(陸軍)がとった行動は、その頃の列国に観る覇権主義からすれば当然のことと言えるかもしれない。が、国の舵取りとして、他の国とは違う固有の思想を重んじなければならない、すなわち平和主義大国日本が行ったこととして感慨してみれば、当時の動きに誤りを指摘されても仕方がないだろう。とうとう、日本の軍部は、天皇や保守層の反対を押し切って、軍隊を中国大陸に向かわせた。

が、しかし、もとより混沌としていた中国大陸において展開された軍事行動は、後から参入してきた諸列強との戦いに発展してゆき、第二次世界大戦にまで膨れ上がる。
資源供給を絶たれ、満足な武器さえもてず、食糧さえままならないのに、戦争規模はどんどん拡大していった。
戦死者は、、戦闘行為によるものよりも病気や飢えで乗算的に増えていった。
日本は徐々に疲弊してゆき、さらに、本土攻撃に加え二発の原爆を落とされたことで、1945年8月14日、ポツダム宣言の受諾を決断することで、戦争を終結することにした。

日本政府はポツダム宣言に従い、軍部に対する無条件の降伏を指示。軍部は、政府の指示通り戦闘行為を停止したが、この時のことを、学校では、日本が無条件降伏したと教えるようだ。
ポツダム宣言に記載されていたことは、日本の全軍隊の、日本政府に対する無条件の降伏であり、ドイツのように、国家が連合国軍に対し無条件で降伏した、という状況ではない。

原爆投下を強行したいアメリカの都合により、戦争終結の時期を遅らせられ、その間に二度も原爆を投下された日本の国土は、原爆と同じく非人道的な絨毯爆撃の影響も重なったことで、完全に焦土化し、民間人つまり非戦闘員の屍で埋め尽くされた。
国民の心は廃れ、さらに敵主導の裁判(東京裁判)に負けたことにより、強国日本は、その後、敗戦国の立場で世に存在しなければならなくなったのだ。

怪物は倒した!あとは牙を抜くだけだ

日本に対するアメリカの戦後政策は、倒れた怪獣の牙を抜くためにツルハシを持って口の中に入っていくアメリカ兵の漫画と、その上に書かれたキャッチフレーズ「怪物は倒した!あとは牙を抜くだけだ」という、当時アメリカの新聞に掲載された記事そのものだった。
が、日本人の国民性や精神性が、戦後から現在に至るまでに大きく変貌してしまった理由を、単に、アメリカの戦後政策によるものとして責任を押し付けてもいいのだろうか・・・。

アメリカ政府や官僚には、第一次世界大戦終結当時から駐日大使として日本に滞在していたジョセフ・クラーク・グルーのような知日家、親日家になった高官が幾人もいた。
彼らは、日本人の勤勉さや、狂暴ではなく従順な精神をもっている事、しかしいざ戦いとなれば全国民が一致団結して恐ろしい力を発揮するであろうということをよく知っており、あるいは開戦時、または終戦当時にも「日本を知る人物」として大きな発言権をもっていた。
特にグルーは、宮廷外交を行っていたこともあり、穏健派である天皇に戦争責任は無い、ということを強く主張しており、また、戦後、日本から天皇を無くすようなことをすれば、日本人は、なにがあっても、最後の一人になったとしても、徹底的に戦うであろうことを主張し、天皇責任を問わないとした意向に強く力を与え続けた。

ポツダム宣言の条項に「天皇の地位存続」を加えるか否かということは、米国内においても大きな議論となったが、皇室の解体を阻止したのは、なにを隠そう、一部の親日知日家のアメリカ人だったのである。

戦争が終結すると、占領軍は、陸軍、海軍、財閥、政府、結社、アメリカが危険とみなした思想を解体し、あるいは数週間で作った憲法をもって、日本の進むべき道と新しいカタチを移植した。

その後世界が、ソ連とアメリカによる冷戦に突入した影響により、ベトナム、ドイツ、朝鮮が分断され、敵国だった中国でも、ソ連の支援により国民党軍を滅ぼした共産党軍が、中国の政権を奪取して共産主義国家を樹立した。

日本は、あたかも戦争賠償のための金融機関として存在を許されたかの如く、牙を抜かれ、魂も、気概も、聖賢な知識や学問、道義や精神主義に対する価値観も抜かれてしまったが、ここでも、日本人に流れるサムライの血は躍動し、新たな価値観、すなわち経済分野における大国を目指して進んでいった。

戦後の日本人が薄弱となった原因はアメリカの戦後政策である、と言われるが、一方で、戦後、アメリカは何度も「軍隊の創設」や「憲法の改正」を認める意向を表しており、その点でいえば、アメリカの呪縛の一部はとっくに溶けていると考えるべきである。つまり日本は、反日的な政治家や活動家の巧妙な仕掛けがあるにせよ、何度も、「まともな国、日本」に帰るチャンスを見逃してきたということだ。
このことを言う人は少ないが、日本人が変質した理由は、アメリカの策略よりも、自らの内面的な落ち度の方が原因として大きいと感慨すべきだろう。

世界で一番風俗業が盛んで、積み上げると月まで届くほどたくさんのアダルトビデオが発売されており、若い女性に至っては約30人に一人の割合で風俗経験者がいて、しかし男には女性を口説く肝が無く、年寄りは「おれおれ」という電話に騙されて大金を失い、ほとんどの人が弱者を攻撃する変質性をもち、困るとすぐに人に頼り、手柄を自慢したがり、朝鮮人の悪い部分と同じ思考方法で朝鮮人を侮辱する輩が保守を自称し、強いものに弱く、己を知らず、宗教を恐れ、他人からの影響を受けやすく、国の状態が危険であるにも関わらず海外旅行の行先にし、しかし、ただただ何事もなく生きていくこととが幸せと思い、病気であろうが、目的や目標が無かろうが、ただ単に一日でも長生きすることのみを考え、金持ちが偉いと思い、しかしすぐに嫉妬し、電車では知らない人に席を譲るが家族には冷たく、子供に対してはなるべく早い時期で性体験をさせたがり、長期の住宅ローンを組んで買った家を自分のものと錯覚し、高級車に乗ることがステイタスと思い込んで何年ものローンを組み、意味もなく死を恐れ、高学歴者は頭が良いと錯覚し、医者や弁護士はみな偉いと勘違いし、法律を知らないのに善悪の基準を法に委ね、酒を飲むときは騒がなければならず、なんか知らないがすぐに緊張し、ヤクザの悪を憎むが、それ以上の悪を働く企業、政治家、官僚の悪にはあまり関知せず、とにかく恐ろしいほど何も知らない人たちが、今日もテレビを観て脳を止めている・・・。恐るべし日本人だが、真面目であることは確かなのだろう・・・ただし、真面目なのは気が小さいからだが・・・。

 

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