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国なのか島なのかさえ分からないような小国、日本が、チョンマゲを落として文明の真似事をサル以下のレベルで世界中に披露していた20世紀初頭の頃である。清との戦争に勝ち、胸をなでおろしていた矢先、なんと、不凍港を求めて南下してくる帝政ロシアがそろそろ中国、朝鮮辺りまで侵略してきそうだという情報が入ってきた。このままでは日本がやられる。

ロシアと言えば、イケイケの帝国主義列強諸国の中でも特にエリート中のエリートで、野蛮さと強さはまさにトップクラスと言われており、その強さゆえに恐ロ病(恐怖のロシアにビビる病気)という言葉が流行ったほどである。

日本は当初、「いずれ戦う相手ぞ」と、持ち前のサムライ精神にて平静さを装っていたが、皇帝ニコライ2世がいよいよ本気になり始め、「おいおい、中国の向こう側にあるあのちっちゃい国がよう言うこと聞かんようやないけ。中国が言うこと聞かんのもそのせいちゃうんかい?せやから早よううちに渡世の厳しさを教えてやらなあかん言うとるやないけボケ!」と言い出した頃にはさすがに動揺を隠せず、国中大騒ぎになった。

「あんなんが言うこと聞かへんのはナメられとる証拠やないけ。ちょいと首でも締め上げて、ワイらの恐ろしさを教えてやらなあかんで」by ニコライ二世

ロシアは、公文書なのに日本人のことを「マカーキ(猿)」と呼ぶほど日本人を見下していた。

それに対し日本の帝国軍は

「咬みつくしかないんとちゃうの?」

「せやな。やるだけやって、あとは怪我が浅いうちにアメリカはんに仲裁に入ってもらうしかないやろなぁ・・・」

新渡戸稲造は

「そないならワシ、アメリカはんに気に入られるような本を書きまっさかい、親日家を増やして国論にチャチャ入れますわ」

と言いつつ武士道を出版。関係ないが、大いに売れた(笑)。

 

日本が帝政ロシアに咬みついた!!

この突拍子もない行動は、当初、「大男に盾突く小人の珍事」ということで世界中の笑いものになってしまうのだが、ユダヤの高利貸しにまで手を出して戦費を都合し、今の勉強方法では絶対に現れないであろう多くの天才達が脳に汗をかきつつ万策を以って戦った日本は、なんと、ロシア艦隊をことごとく撃破し、陸戦においても、相当数の被害者を出しつつも結果的に勝利してしまうという、本当に日本らしい、と言うか映画のような奇跡を起こしてしまったのである。

このニュースを聞いた他の西洋列強諸国陣営は、「あいつ、キレるとヤバいから刺激するのはほどほどにしておこう」と噂したが、次なる土俵、第一次世界大戦でも、日英同盟という、まるで、駆け出しのヤクザがいきなりプラチナバッチと兄弟分の盃を交わしたと思われるほど分不相応な立場に乗じて活躍してしまったことで、勝利。疲弊したヨーロッパ諸国と同格か、座布団一枚上くらいの格を付け、同じく混乱に乗じることで無傷の勝利を収めたアメリカと東西横綱対決を行うべく布石を作ることとなっていったのだ。

山形の酒田市あたりから高卒で上京したと思ったら、いきなり原宿あたりで「君、芸能人にならない?」と声をかけられてその気になるような世間を知らない純粋さは、人としては良いが、磨かないと錆びてしまい、ひねくれたり、時に自分の足を引っ張ることに繋がる恐れをも孕んでいる。然るに日本は、その点で未熟だったのか、日本の歴史には裏があったということに気づかぬまま、MOBOMOGAを気取り、デモクラシーに憧れて喫茶店で逢引きをしたり「不倫こそ文化ばい」と言っては淫らな男女関係を楽しんでいた。世間、すなわち西洋的な知略を知らない日本人は、国際社会における、うら若さゆえに、「事実」を知らず、あるいは「的確な予想」ができぬまま浮かれ、「俺ってヤバいじゃんww」みたいなことを言いながら、次の土俵すなわち後の第二次世界大戦へと突進していったのだ。

喧嘩は、力や武器、頭数でやるものではない。

喧嘩は、知恵と精神力で行うものである。

その点で言えば、日本の喧嘩の仕方は優秀だった。そもそも喧嘩に慣れている国民が、死を恐れず、卓越した頭脳を以って戦略を練り、相手の武力に劣る武器を持っていながらもその使用方法や応用力で性能以上の威力を発揮させてきた。が、とは言え、あまりにも資源が乏しく、兵士の食糧さえ調達できない状況では、戦闘よりも飢餓や疾病で命を失う兵士が続出してしまう。

最終的には、人間自体が武器になるという、人類史上最も気合の入った方法で戦い続けた日本は、「マジでヤバい奴ら」「戦力より日本人の精神力が恐ろしい」と世界中に思わせたことで、戦争の結果など吹き消されるような、堂々とした印象を、世界の国々と歴史に刻むことになった。が、しかし、その、戦いたくないのに戦わなければならなかった喧嘩の裏には、思いもよらぬ第三者の別の意図、企み、仕掛け、喧嘩相手も気づかなかった思惑などが入念に組み込まれていたのである。

喧嘩相手とは関係のない他者に騙され、したくない喧嘩をさせられたり、こちらの味方が相手の味方でもあったりしたら、喧嘩に勝っても、結果的にハメられた形にならないだろうか・・・。日本は、実は倒幕の頃から延々と引き続いて、罠にハメられたままでいたのだが、この戦争で、否、この戦争を総括する為に行われた、戦勝国主導のニセの裁判で敗戦国とされたことで、日本に仕掛けられていた罠が本領を発揮することとなり、以降、政府による失政と絡み合いながら、日本は、奈落の底へと滑り落ちていってしまうのであった。

どこからどこまでが意図的で、どの部分が間違いか、あるいは必然と思っていたことのどの部分が人為的だったのか、そこまでの情報を完璧に把握(裏付け)することは困難だが、現在の日本の状況が、作られたものであることは確かなのである。

 

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